NJKF×CHALLENGER 11 見どころ

◼︎第9試合
IBFムエタイ日本統一スーパーライト級タイトルマッチ
吉田凜汰朗(VERTEX)vs 切詰大貴(武勇会 建速支部)

世界王者・大田拓真戴冠第一戦
エースに相応しい試合で勝利はなるか

エース襲名へ吉田が“戦う医学生”切詰を迎撃
IBFムエタイ日本統一スーパーライト級初代王座決定戦

 IBF(国際ボクシング連盟)が管轄するムエタイ部門「IBFムエタイ」が日本での活動を本格的に開始。NJKFでは過去に波賀宙也がIBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者についており、「NJKFは今後、これまで通りWBCムエタイと新たにIBFムエタイの両看板で前へ進んでいきます」と坂上顕二理事長から方針が示された。
 まずはスーパーライトとウェルター、2階級で初代王者が定められるが、トーナメントで争われるウェルター級に先んじて、NJKF王者・吉田凜汰朗とイノベーション王者・切詰大貴、2人の対戦で日本スーパーライト級王者が決せられる。
 23・24年と連続でNJKF年間最高試合を獲得している吉田だが、NJKF王者となって以降はKOを生み出すことができずにいる。メインに置かれ新たなベルトの懸かった今回、KOでの戴冠となれば吉田自身のステージを1段階上げることとなる。
 対して切詰は年明けに医師国家試験を控える“戦う医学生”。180㎝の長身を活かしたクレバーな戦いで、ストレートとヒザを武器に9月大会でNJKF初参戦。SBの“激闘男”として知られ、吉田とも昨年の年間最高試合を演じた基山幹太と対戦し、2-1の判定で接戦をものにした。
「お客さんに魅せるのが大事だと思うのでガッチリ締めます。全力で迎え撃って自分が必ず倒してNJKFの強さを見せたい」と吉田。王者同士、意地のぶつかり合いで25年を代表する試合となるのも期待される。

■第8試合
NJKFバンタム級タイトルマッチ
嵐(KING gym)vs 山川敏弘(京都野口ジム)

「アイツは雑魚なので」嵐、宣言通りの復活か
山川敏弘35歳、反逆&波乱の戴冠劇か

 NJKFバンタム級王者・嵐が帰ってくる。戦前から相手に牙を剥き、試合が始まればケンカとばかりに相手へ襲い掛かる。殺傷力と好戦的ファイトスタイルを併せ持ち、早くから期待を集めた嵐だが昨年2月にNJKF王者となって以降は輝きを発し切れてない。ヒジあり55kg最強決定トーナメントでは壱・センチャイジムに敗れ(昨年11月)、WBCムエタイ日本統一バンタム級王座決定トーナメントでは決勝に上がるも星拓海に三日月蹴りを受け敗れた(6月)。
 浮上し切れず地に落ちた嵐だが、「半年前にぶっ倒されたアイツに来年やり返すことを決めて帰ってきました」と復活を宣言。星へのリベンジを掲げ、まずは保持する王座防衛戦に臨む。
 対する山川は24年3月から京都野口ジム所属となり、前ジムから5戦勝ちに恵まれず苦しい戦いを強いられたが、昨年10月の岡山大会でNKBフライ級1位の則武知宏に3RレフェリーストップでTKO勝ち。今年4月にも今大会第4試合に出場する王清志の相手を務め、ヒザとボディブローで3R KO勝ちを収めた。
「ボコボコにします。アイツと俺はレベルが違うので。アイツは雑魚なので」と眼中にない20歳の嵐だが、今年35歳になった山川は「もちろん勝ちます。ずっと狙っていました。リングで戦うことが待ち遠しいです」と、高いモチベーションでこちらも番狂わせを狙う。
 嵐の復活劇か、あるいは波乱が待つのか。

■第7試合
IBFムエタイ日本統一ウェルター級王座決定トーナメント準決勝
亜維二(新興ムエタイジム)vs 佐藤界聖(PCK連闘会)

“NJKFの未来”亜維二が“魔王の子”佐藤界聖と激突!
IBFムエタイ日本統一ウェルター級 王座決定トーナメント①

 昨年6月、前チャンピオンの欠場により戦うことなく新王者の認定を受けた亜維二。しかしそこからシュートボクシング王者・奥山貴大からダウンを奪い返して逆転勝ち、今年4月には新日本キックの元ミドル級王者・喜多村誠を初回TKOと、ウェルター級王者らしい破壊力と重厚感を併せ持ったファイトを展開している。9月にはNJKF王座の初防衛戦に臨み、ここも宗方888を初回KOに沈めクリア。NJKF全体を見渡しても強い光を放つ存在となってきた。
 新たなベルトの懸かるトーナメント開催を受け、亜維二は会見で「ベルトを持っている強い選手ばかりなので、ここを超えるのが自分の次のチャレンジだと思って全員KOで潰していきたい」と宣言。すでに王者対決を制してきているが、さらに1ランク上の存在へ強い自覚と意気込みを見せた。
 対して仙台から参戦の佐藤は、地元の大会「聖域」でウェルターとスーパーウェルターを制した2階級王者。さらに母の佐藤“魔王”応紀も今年4月にNJKFの女子エース・真美を降した選手にして王者(アピデッ・シットヒラン杯ライトフライ級)であり、佐藤はいわば“魔王の子”に当たる。現在は階級上のスーパーウェルター級王座を保持しており、圧力と攻撃の主軸とするカーフキックで亜維二攻略に掛かる。
 NJKFの“未来”亜維二がさらに光を放つのか、あるいは“魔王の子”佐藤がその光を奪うのか。

■第6試合
IBFムエタイ日本統一ウェルター級王座決定トーナメント準決勝
高橋幸光(飯伏プロレス研究所)vs 井原浩之(ハーデスワークアウトジム)

“二刀流”高橋vs“広島の剛腕”井原
IBFムエタイ日本統一ウェルター級 王座決定トーナメント②

 キックボクシングで4冠を達成した高橋は24年3月にプロレスラーとしてもデビュー。その後キックの出場も再開し、現在は二刀流を掲げ戦いを繰り広げている。
 5月にはMMAから極めと寝技を省いた“超打撃特化型”ともいうべきKNOCK OUTのUNLIMITEDルールに参戦しダウンした相手にヒジを連打し初回KO勝ち。8月には昼はプロレス、夜はシュートボクシングというダブルヘッダーにも挑んで話題を呼んだ。高橋にしかできない活動を展開している。
 対する井原は広島のハーデスワークアウトジムから参戦するトーナメントメンバー最年長の41歳。25歳とキックを始めた年齢は遅いがここまで60戦を経験し、180㎝の上背とジムでトレーナーを務めるムエタイ戦士タップロンと磨いた技術で異色の戦いに臨む。
 勝利してのプロレスパフォーマンスを予告する高橋だが、井原も「大暴れする」と語り、高橋の意のままにはさせない。

■第5試合
NJKF 64kg契約スーパーファイト
健太(E.S.G)vs 佐々木勝海(エスジム)

 高校生でキックを始めた健太は、程なく2005年1月にプロデビューしそこから20年、ここまで実に125戦を経験。遂に126試合目で引退を迎える。
 この間NJKFではウェルターとスーパーウェルターの2階級を制覇、Krush-70㎏、WBCムエタイ日本統一ウェルター級のベルトも獲得。ライト級から70㎏級まで幅広く階級を経験し、国内外でこれだけの試合を積んでこられたのは、ひとえに卓越したコンディショニングとプロ意識の高さに他ならない。
 引退の理由について健太は「自分の劣化がハンパない」と説明。“プロフェッショナルシスト”として長く自身の美学を貫いてきた健太らしく、自ら幕引きを定めた。
 そんなレジェンド最終試合の相手を務める佐々木勝海は、ここまで13戦9勝(2KO)2敗2分でNJKFスーパーライト級3位につける有望株。
 佐々木は昨年健太が出場したカンボジア遠征にエスジムのチームメンバーとして同行。「試合もしてないのに女性客に人気でめっちゃ写真撮られていた…」と健太がユーモアを交えSNSに恨み節を綴っている。
 佐々木にとって健太を降せば何よりの出世試合となるが、健太も20年ものキャリアを黒星で締めくくる気はさらさらない。さらば鉄人、最後の試合で自身の勝利に酔いしれることはできるか。

■第3試合 日韓交流戦
真美(Team ImmortaL)vs ジョン・アヨン(ジョンウジム)

 S-1世界女子フライ級王者“不滅の拳”真美。NJKF女子を牽引する存在であり、昨年はONE Friday Fightsで2試合を行うもいずれも判定負け。「勝ちたい所で勝てなかった」と悔い、「2025年、私は世界の舞台で勝ちます!」と再出発を誓っていた。
 しかし今年4月、10ヵ月ぶりに臨んだNJKFのリングでまさかの計量オーバー。減点2とグローブハンデを設けられるとファイトも精彩を欠き、佐藤“魔王”応紀に敗れた。
 だが試合で負った汚名は試合ですすぐ以外にない。そんな真美に用意されたのが韓国のジョン・アヨン。167㎝と162㎝の真美を身長で上回り、17歳ながら13戦11勝(4KO)1敗1NCと十分なキャリアを持つだけでなく好戦績を残している。
「(アヨンは)蹴りと首相撲の選手だと思ってます。首相撲を上からやられると思いますが、それに付き合わず殴る。バチバチ殴り合いをしていきます」と真美。失った信頼を取り戻すには有言実行、激闘のうえ激勝するのが一番の方法だ。

■第4試合
NJKFスーパーバンタム級スーパーファイト
王清志(振興ムエタイジム) VS 祖根亮磨(大和ジム)

 2016年にデビューした王はNJKFランカーまで進むも活動を停止。4年のブランクを経て今年4月に戦線復帰した。しかしここでの相手が今大会で嵐のバンタム級王座に挑む山川敏弘。王はヒザとボディブローを集められ3R KOで敗れた。
 間を置かず6月の後楽園大会に出場した王であったが、ここも中島大翔に判定負け。「選手は一旦お休みして裏方に専念します」とSNSに綴り、選手活動の再休止を思わせたが、復帰から3戦目となる今回、3度目の正直で勝利を目指しリングに戻ってきた。
 対して祖根は今年NJKFスーパーバンタム級王座決定トーナメント出場のチャンスを得たが1回戦で繁那に初回TKO負け。繁那は決勝でも藤井昴を初回TKOで降して王者となっており、祖根はリベンジへの強い思いを繁那に向けている。
 執念を寄せる復帰初勝利(王)、そしてリベンジへの道を切り開く1勝(祖根)。モノになるのは2つに1つ、手にするのはどちらか。

■第2試合
NJKF 58.8kg契約スーパーファイト
工藤叶雅(Vallely)VS 陽平(TAKEDA GYM)

 第2試合の陽平と第1試合に出場する竹田奏音は同じ2009年生まれ、TAKEDA GYM所属の16歳コンビ。陽平はちょうど16歳の誕生日であった6月8日、世界戦も組まれた「KING of CHALLENGER」のプレミナリーファイトに抜擢を受けプロデビュー。相手は目を引くタトゥーをまとったアグレッシブな高嶋隆一だったが、陽平は臆することなく戦い、パンチから顔へのヒザを突き上げ初回TKO勝ちを収めた。デビュー戦をKOでクリアし好発進、今回は第2戦を迎える。
 対する工藤も今回がキャリア第2戦。NJKFのアマ大会explosionでフェザーとライトの2階級を制してプロ入りしたが、こちらは23年8月のデビュー戦で3R TKO負け。2年を置いての第2戦で初勝利を狙う。168㎝の陽平に対し工藤は178㎝と身長で10㎝のアドバンテージを持つ19歳。NJKFの今後を担う10代対決となる。

■第1試合
NJKFフライ級スーパーファイト
トマト・バーテックス(VERTEX) VS 竹田奏音(TAKEDA GYM)

 第2試合に出場する陽平と同じくTAKEDA GYM所属の16歳・竹田は9月大会でプロデビュー。すでにプロで3戦を経験している植田琥斗との対戦だったが若さから来る線の細さを感じさせず、闘志あるファイトでフックとミドル、ヒザを集めて2R TKO勝ち。今後の期待を抱かせる戦いぶりだった。
 対して一度聞いたら忘れないリングネームを持つトマト・バーテックスは日本一のトマト農家を目指す格闘家。徳島出身でデビューから苦闘が続いたが10月に念願の初白星。勝利の感触が抜けないうちの連戦で連勝を狙う。トンネルを抜け、大きな自信を得たことで選手が覚醒する例もある。
 竹田がさらなるホープの証明を果たすのか、あるいはトマトがそこに待ったを掛けるのか。

【2025.11.30】NJKF CHALLENGER 11

大会名:アイピック株式会社PRESENTS NJKF×CHALLENGER 11
日時:2025年11月30日(日)
会場:東京・後楽園ホール
時間:開場17:00 / 開始17:15
チケット情報
チケットぴあ 【Pコード:594-640】
URL:https://x.gd/l5BkQ
後楽園ホール (当日チケットあり)